個性? 現実とフィクションが交差するサイコキラー映画(ネタバレ注意)
お久しぶりです。
めっちゃ更新サボってました。映画は見てますw 音楽も聞くし最近はまた小説のマイブームが来ているせいで漫画はあまり読めず…
やっぱり、小説でもなんでもその辺によくいそうな人が豹変していく物語とか、どこか現実味があるような気がして、引き込まれることってあるよね。
今回は、そんな個性(キャラクター)を出すことができない漫画家アシスタントがある事件を目撃することで、サイコキラーに巻き込まれていく物語“キャラクター“を紹介します。
感想
確かこれってFukase初出演の映画なんだよね。え?本当に初出演って思える演技力。Fukaseの多才さというか頑張りを見せつけられた気がする(もちろん良い意味で)
初っ端からサイコキラー役って点も衝撃だけど、その演技力がすごい…
「やっぱり4人家族って幸せの象徴だよね。3人じゃダメじゃない」
「もしかして実家? あなたの家族は全然幸せじゃないよね。4人家族だけど」
と、どうも4人家族に固執して殺人を犯すサイコキラーが繊細な演技でより立たせている感じがした。 サイコキラー映画特有の終始流れる不穏な空気。菅田将暉演じる山城の描く“34“という漫画。そのキャラクターを上回る勢いで現実にしていくFukase演じる両角。
すごくテンポ良く、終始ハラハラした状態で進んでいくストーリー。4人家族に固執する理由が明らかになった後訪れる不幸。え?ここで刑事が…?と思ってしまったけど、逆にそれが一気に物語を加速させるキーの1つになっていたりして、すごく見ていて面白い作品だった。
今年見た邦画の中ではトップに入ってくるんじゃないかな。
ただラストがね… 個人的にはありだと思うけど、あれは賛否両論ありそうなラスト。
共犯者である辺見の行方と、辺見は山城一家を狙い続けているのか、逆にそれは両角の指示というわけではなく、辺見そのものの“キャラクター“なのか。そして響くあの効果音。その辺りが、私の理解力では追いつかなかった!! 誰かわかる人がいたら教えて欲しい笑
個人的には、グロテスクな表現の中に散りばめられる“幸せな4人家族“の表情。それを演出するためなのだろうか、色調や明暗がすごく印象に残る映画だった。
映画のほかに、漫画、ノベライズがあるみたいで是非そっちも読んでみて比較してみたい。どうやらラストが全部違うとか。