善と悪は表裏一体!? 映画を参考に完全犯罪「共謀家族」
私事ですが、昨年はコロナ禍(今もだけど)ということもあり在宅を決め込んだ結果、映画はジャンル問わず400本見ていたみたいです。今年もどうだ神田で200本くらい見てるんじゃないかな…
まぁ映画は数じゃないんですけど。それくらいは重々承知です。
こうやってダラダラと映画メインのブログなんてのを書いているわけですが、今回ご紹介するのは、そんな映画を1000本見た男が作り出す完全犯罪。“共謀家族“です。
警察署長のバカ息子にレイプされたコンピューター会社社長の娘。娘を尋ねに来たその息子から娘を守るあまりズタズタにやられる母。そんな中、誤って殺してしまうー
1000本も映画を見ればこの世に分からないことなどはない
お父さんのこのセリフ好き笑
前述した通り昨年は400本見たけど、まぁこんな完全犯罪は思いつかんw もともと頭の切れるタイプの人なんだろうなと思いながら鑑賞。
「娘を守りたい」という善意が「完全犯罪」に変わってしまうというこの善と悪。善と悪は表裏一体であることをどこか見せつけられたような気がした。特に、警察署内にて母と警察署長(バカ息子の母)が睨み合って「あんたの息子はけだものよ!」と言い合う場面。
ここで、母親としてのスイッチが入ったような気がして、物語の中で1つシーンが変わったように感じる。 極論だけど言うて映画は創造物。それが現実にどう応用できるのか。それで警察を欺くことはできるのか。終始漂う緊迫感と手に汗握るテンポの良さ。そしてキャストの演技力。その演技力ゆえなのか、見ているこちら側に察しろと問いかけられているようなシーンもいくつか。
父親はこの後、どのように乗り切るのだろうか。いや、私ならこう進めいてくな。などと思いつつ迎えるクライマックス。見事、警察を欺くことができた。罪悪感はあるだろうけどこのままハッピーエンド… と迎える衝撃の結末。
正直、いくつかラストは考えていたけど少し予想だにしない斜め上な気がした。
ただ1つ変わらないことは。お互いの家族が自分の子を思い、ただそれを遂行しようとしているってこと。 何をしようと実の子供は実の子供。そんな家族愛も所々感じられるけど、家族愛のレベルが度を超えているんだわ!w
その愛が、善に向かうのか悪に向かうのか。そしてその善と悪は当事者の主観のみで決めつけてしまっていいものなのか。
周囲の人をとりまきながら、リー(父)の人柄の良さもすごく滲み出ている。
モヤっとした終わり方だけど、それはそれでありだなと思える終わり方。