私のエンタメが止まらない!!

見たり触れたりしたエンタメについてただただ綴っているブログです。 気まぐれにに更新中。

衝撃のラスト10分!哀愁しんでれら見たよ!(ネタバレ注意)

一時期、ネットや雑誌で話題になった映画『哀愁しんでれら』今月からDVDがレンタル開始になったので、やっと見ることができました!

というわけで今回も感想をただただ綴っていきます。

f:id:entame_tomaranai:20210712005612j:plain

感想

幼い時に母親が出て行って、父、祖父、妹との4人暮らしをしている小春。ある日の晩、祖父が倒れ、父が飲酒運転で逮捕され日の不始末で火事になり家業である自転車屋が廃業。しかも彼氏の家に行った小春は、浮気現場(しかも職場の人)を目撃してしまい、どん底に落ちるが開業医と出会いそこから一気に駆け上がって…って、めっちゃシンデレラストーリー!!

 

「このままうまく行ってよ!」って素直に応援してたけど、そんなのも束の間。そもそもこの映画のジャンルってサスペンスなんだよね。

 

人が一気に堕落していく系の映画も今まで見てきたけど、じわじわと相手のペースに引き込まれて落ちていくのって、こう胸糞!!って感じがしていいよね笑

 

田中圭演じる開業医が「こいつ実はサイコパスなんじゃね?」みたいなところを徐々に出す感じがめっちゃいい。筆箱をカケル君に盗まれたって娘が話した後にトイレから出てきても何も言わない小春。このシーン見て「あ、この人何か前と変わった」って思った。

連れ子のヒカリに対して不信感や違和感を覚えていたはずなのに、いつの間にか気にしなくなっている。視聴者まで一気に引きづり込むくらいの勢いだったな。ちなみに私が気づいた時は、小春はもう昔の小春じゃなかった。

お葬式で赤い靴のまま来たあたりで、もうおかしくなってたんだろうな…

 

この映画での1番の被害者はカケル君だと思う。だって、やってもいないことで責められるし、恐らく友達を突き落とすところも見ちゃったんでしょ。きっと。(本編では明確に表されていない) 本当、かわいそうだなって思いながら見てた。

 

人間の潜在意識というか、洗脳ではないけどそれに近いものを感じた。人って最初は抵抗感もあって悩み苦しむのに、なんで一気に引き込まれるかなって。 どこか脆さというか、旦那に対する依存からきているものなのかはイマイチ分からないところだけど、何か自分の中に来るものがある映画だった。

 

とりあえず、この映画誰も救われない。本人たちは救われてる気なのかもしれないけど私からしたら救われている感じがしない。そして前妻とのエピソードがすごく気になる。「前の奥さんは本当にひどいやつだった」って第三者が言ってるんだもん。死んだんじゃなかったの…?ってなった。

 

そして衝撃のラスト!! いやまさか、ねぇ。冒頭のインスリンの致死量の件がここで出て来るとはね。小学生大量殺戮事件ですよ。ほんと。あの映像見た瞬間「あ、これあれや。悪の教典みたい」ってなった。

 

家族って何。教育って? 個人差が大きい部分を突きに突いている映画。

昨今、モンスターペアレントなんて言葉もあるけど、親にとって子供ってなんなのか。教育って学習や偏差値だけなのか。色々問われている気がする映画。

 

すごく堅苦しくなっちゃったけど、めっちゃ面白い。今年見た邦画ベスト3には入るな。(今のところだけど笑)