これって精神分析?鬼滅の刃無限列車編をフロイトから読み解く
鬼滅の刃第2期、12月から始まりますね。
その前には無下列車編の前日譚が放送されるなど、これからも見所が増えそうな鬼滅の刃。
楽しみがたくさん待っていて久しぶりにアニメに対してワクワクしています。
漫画は未読、アニメ1期は一通り鑑賞している私ですが、かなり遅れてこの前のテレビ放送で「鬼滅の刃無限列車編」鑑賞しました。CMめっちゃ多いかった。2時間に対して40分くらいはCMだったんじゃないかな…
前置きはさておき、映画を見ていて気になるセリフがちらほらと。夢の世界に対して、無意識や意識といったワードがあり、「これってフロイトじゃね?」と思ったわけです。
少しながら、そういう系統の分野に足を突っ込んだことがあるのでフロイトの精神分析を交えながら今回は書ければなと思います。
フロイトの精神分析って何?
人の心という名の永遠の難問に取り組み、無意識を発見した。新たな心理療法、精神分析を提唱した。
ということなのですが、このフロイトは映画でも登場した、意識や無意識などについて以下のように定義しています。
意識:主体が完全に把握できる心的な層
無意識:主体は知らないが、心の奥底にある心の3層構造の中で1番大きな層
前意識:抑圧を受けなかった心的な動きが、無意識から意識へ移る前にとどまる層
そして、このフロイトは超自我やエスといったことも提唱しています。
超自我:自我の中にあるが自分の働きを監視、抑圧しようとするもの(自分)
自我:超自我やエスとの間に入り、心のバランサーとなる(理性)
エス:意識的なものへの転換が起こりにくく、それはただ非常な努力の結果可能になるか、場合によっては決して可能にならないという無意識(欲望、本能)
長くなりましたが、早速これを映画に当てはめて考えてみます!
①結核などの訳ありの少年少女たちが現実を離れていい夢を見ていたい。これは恐らくエス(欲望)だと考えることができる。
②映画では無意識内の核を破壊することで廃人になるとのことだが、主体である1番大きなところを破壊することで人格の破壊=死と結びつけていたのでは?
③禰󠄀豆子の頭突きによって、抑圧を受けていない前意識が刺激されたのでは。
④超自我=禰󠄀豆子
⑤自我=4人の鬼殺隊
⑥エス=少年少女たち
⑦欲望で動く少年少女に対し、起き上がりたいと本能で動く鬼殺隊。これはエス対自我であり、欲望と理性の葛藤を描いている。
と勝手ながら私は思ったわけです。
人間の夢や、本能的な領域。そしてその葛藤は大人よりも子供の方が、もちろん強いと言われています。(人格形成の時期にあたるので)
映画の大ヒットの裏には、こんな精神分析が応用されているのかもしれませんね笑
繰り広げられる心理戦!? マスカレードナイト見てきた!
東野圭吾原作のマスカレードホテルに続く第二弾!「マスカレードナイト」が公開されて時間が少し経ちましたが私も見てきました!
そもそもマスカレードナイトってどういう意味なんですかね。というかマスカレードって何なんでしょう。
知ってる人からすれば今更何を…という話なのかもしれませんが一応。
名〙 (masquerade) 仮面舞踏会。 仮装パーティー。
※コトバンクより引用
らしいです(笑)
マスカレードホテルの時もそうでしたが、「ホテルに来られるお客様は何かしらの仮面を被っている」という言葉が今回も度々出てきます。
おそらく、その仮面のことを意図して“マスカレード“なのでしょう。
前回はフロントクラークだった山岸は、コンシェルジュとしての登場。
主軸である犯人探しの他に、フロントクラークとしての山岸の対応も楽しめる1度で2度美味しい作品です。
感想
前回のマスカレードホテル同様、登場人物が多いです。共通している人物も多いので覚えやすいですが、今回が初見の方や原作未読の方は結構覚えることが多くて大変と思う方も中にはいるのではないでしょうか。そして、当たり前と言えば当たり前なのですが“誰が犯人なのか検討がつかない“
「この人がきっと犯人だ!」「怪しいオーラが出ているな」と思う人はそれなりにいるのですが、ことごとくハズレ。いい意味で期待を裏切られます。そして実は、作品の中でもその犯人の思惑に警察は惑わされていっているのです。
すごく面白いですよね。警察の心情と視聴者側の心情が一致しているので、感情移入もしやすいし「なんで?」となるタイミングで作品中でも「何で?」ってなる。 そんな中に隠されている伏線。「これ伏線だ」と気づくものも多々あり、分かりやすい。ただ散りばめられすぎて、一体どこで繋がるのかが検討がつかない。 そして迎える後半の伏線回収ラッシュ。これがまた爽快で気持ちが良い。
犯人VS警察。でもあるのですが、ホテルマンVS警察でもあるこの作品。人に対して善と見るのか悪と見るのか。価値観が正反対の職業であるからこそ出てくる葛藤や問題。そして妥協点。そこの折り合いの付け方も見所の1つです。
人と会う時や話す時、先入観はあまりよろしくないとは言うもののどうしても持ってしまうのが人間の性。それが吉と出るのか凶と出るのか、お客様、ホテルマン、警察。色々な視点で楽しめる作品となっています。
マスカレードシリーズは実はマスカレードイブしか読んだことがないので是非原作も読んでみたいところ。
気になった方是非、劇場でご覧ください。
大手出版社の壮大な騙し合い!? 騙し絵の牙
本…読みますか?
最近だとデジタル配信も増えてきてますが、やっぱりデジタルは慣れない。
KindleとかKoboとか入ってはいるけど結局紙媒体に戻ってしまった。
なんて話はここでは深く触れず、そもそも雑誌って最近手に取る機会が減ったな。って思いまして。
確かに毎月買ってる雑誌はあることはあるけど、情報収集=雑誌が情報収集=Webメディアになってるような気がしてならない。
別に悪いことではないんですけどね。
そんな雑誌と出版の苦境に立たせれている薫風社。その会社での壮大な騙し合いの物語です。
「弱肉強食」「面白いことってなに」「大どんでん返し」そんな言葉がピッタリな映画となっています。
詳しいストーリーはいろんなところで確認できると思うので割愛しますね。
感想
新人編集者「高野」と廃刊寸前の雑誌トリニティの編集長「速水」この2人の掛け合いがまず面白い。そして速水が何を考えているのか分からない。「え、さっき騙されてたの」という感じがすごくある。 そもそも私、予告編に騙されたって思ったけどね…笑
雑誌は存続できるのか、そもそも季刊誌に落ちた薫風はどうなるのか。そんなワクワク感を常に楽しむことができる作品。
小説の時点で速水=大泉洋と当て書きしているみたいで、当たり前だけど速水のハマり具合は本当にピッタリ。周りに出てくるキャストもすごく良く、どの人もハマっていた。それに、池田エライザのあの狂い具合は、結構ハマってたと個人的には思う。
速水が求める「面白さ」そして出版社の求める「収益」この2つの両立って、すごく難しいんだろうな。
とある記者会見のシーンに何故かいた速水。そしてそれを見つける高野。こんな感じで、何故か何かあるたびにいる速水がどこでどう裏を引いているのか。次は何をする気なのか。全く予想がつかない分、騙された!って思うこともあれば「そうきたか…」と思うところもしばしば。
トリニティがどう進展し、速水が目指しているものはなんなのか。そしてそれを取り巻く周りの人たちは何を考えているのか。
ずっと速水を側で見てきた高野は何を感じ、何を面白いと思うのか。
速水を唸らせる予想外なラスト!テンポもよくすごく見やすいエンタメ作品となっています。
出版や本に少しでも興味があるのなら見て損はない!
映画の主人公は高野だったけど原作だと速水自身になっているみたいで、早速「書店」に買いに行きたいと思います笑
衝撃のラスト10分!哀愁しんでれら見たよ!(ネタバレ注意)
一時期、ネットや雑誌で話題になった映画『哀愁しんでれら』今月からDVDがレンタル開始になったので、やっと見ることができました!
というわけで今回も感想をただただ綴っていきます。
感想
幼い時に母親が出て行って、父、祖父、妹との4人暮らしをしている小春。ある日の晩、祖父が倒れ、父が飲酒運転で逮捕され日の不始末で火事になり家業である自転車屋が廃業。しかも彼氏の家に行った小春は、浮気現場(しかも職場の人)を目撃してしまい、どん底に落ちるが開業医と出会いそこから一気に駆け上がって…って、めっちゃシンデレラストーリー!!
「このままうまく行ってよ!」って素直に応援してたけど、そんなのも束の間。そもそもこの映画のジャンルってサスペンスなんだよね。
人が一気に堕落していく系の映画も今まで見てきたけど、じわじわと相手のペースに引き込まれて落ちていくのって、こう胸糞!!って感じがしていいよね笑
田中圭演じる開業医が「こいつ実はサイコパスなんじゃね?」みたいなところを徐々に出す感じがめっちゃいい。筆箱をカケル君に盗まれたって娘が話した後にトイレから出てきても何も言わない小春。このシーン見て「あ、この人何か前と変わった」って思った。
連れ子のヒカリに対して不信感や違和感を覚えていたはずなのに、いつの間にか気にしなくなっている。視聴者まで一気に引きづり込むくらいの勢いだったな。ちなみに私が気づいた時は、小春はもう昔の小春じゃなかった。
お葬式で赤い靴のまま来たあたりで、もうおかしくなってたんだろうな…
この映画での1番の被害者はカケル君だと思う。だって、やってもいないことで責められるし、恐らく友達を突き落とすところも見ちゃったんでしょ。きっと。(本編では明確に表されていない) 本当、かわいそうだなって思いながら見てた。
人間の潜在意識というか、洗脳ではないけどそれに近いものを感じた。人って最初は抵抗感もあって悩み苦しむのに、なんで一気に引き込まれるかなって。 どこか脆さというか、旦那に対する依存からきているものなのかはイマイチ分からないところだけど、何か自分の中に来るものがある映画だった。
とりあえず、この映画誰も救われない。本人たちは救われてる気なのかもしれないけど私からしたら救われている感じがしない。そして前妻とのエピソードがすごく気になる。「前の奥さんは本当にひどいやつだった」って第三者が言ってるんだもん。死んだんじゃなかったの…?ってなった。
そして衝撃のラスト!! いやまさか、ねぇ。冒頭のインスリンの致死量の件がここで出て来るとはね。小学生大量殺戮事件ですよ。ほんと。あの映像見た瞬間「あ、これあれや。悪の教典みたい」ってなった。
家族って何。教育って? 個人差が大きい部分を突きに突いている映画。
昨今、モンスターペアレントなんて言葉もあるけど、親にとって子供ってなんなのか。教育って学習や偏差値だけなのか。色々問われている気がする映画。
すごく堅苦しくなっちゃったけど、めっちゃ面白い。今年見た邦画ベスト3には入るな。(今のところだけど笑)
災害級の衝撃!! 「スタントウーマン」の話
アクション映画見ますか? 別にアクションじゃなくてもいいんだけど。
役者がダイナミックな演技をしたり、少し危険な演技をするってなると“スタント“って必要になってくると思うんだけど、どう呼んでます?
正直言うと、全部ひっくるめて“スタントマン“って呼んでました。
そんな歪んだ常識がひっくり返る映画。 それが今回、ご紹介する「スタントウーマン」です。
スタントと性差別
性差別なんて言うと固苦しいけど、スタントの世界にもやっぱりあるみたい。
特にアクション監督を目指そうとする女性には風当たりが強いとか。
「女性はねぇ…」「結婚したら厳しいよ、家庭に入る時間なんてないよ」なんて言われることもしばしば。 そんな差別問題についても触れていて、リアリティのあるドキュメンタリー映画でした。
感想
この映画の魅力は、なんと言っても今までのアクションシーンの裏話が聞けること!
バックトゥザ・フューチャーⅡ(以下BTTFⅡ)の裏話なんて今まで気づかなかった。 あるスタントの事故が起きてしまったんだけど、そのまま公開時の本編に使用されてるんだから。
その時の映像も、一緒に見ることができるけど確かに事故が起きてる。小さいようで痛い事故が。
ワイスピや前述したBTTFⅡなど「これ知ってる!」なる映画が多数登場していて、「え!このシーンってこうだったの!」となれるところも非常に多くて、すごいより衝撃という言葉の方が適切なのかって思うくらい、すごかった。
70年代より前あたりまでは、女性の映画監督が比較的多かったこと。それぞれが好きなように好きなものを撮ってる時代もあって、それはそれで良い時代であったり、商業映画というスタイルが確立されていくにつれて“男性社会“に近くなったりしたことなど、なかなか見ているだけでは分からない話も聞けるドキュメンタリー映画。
90分もないから、すごく見やすい。 そして面白い。
日常的に映画を含めエンタメに触れることが多い人は、絶対に見て損はない!!
『ゴジラVSコング』見てきたよ!(ネタバレ注意)
待ちに待ったゴジラvsコング!
やっと見れました。 モンスターバースシリーズ4作目。 一通り見ていたんだけど実は映画館でこのシリーズ見るのは初。 この前書いたようにIMAX3Dでの初鑑賞ということもあり、楽しさワクワクMAXの状態でいざ映画館へ!!
感想
いやぁ、すごかった。
見終わって思ったけどメカゴジラ出てくるのねw タイトルもゴジラvsコングvsメカゴジラでいいんじゃないかなって一瞬思ったけど…
ゴジラvsコングだけど、どちらかと言えばメインはコング。 ストーリーもそこまで頭使わなければわからないわけでもなく、ざっくり言えば「ある理由で暴れたゴジラをどうにかするためにコングと一緒にどうにかしよう」というストーリー。
文明とは!?技術の進化やべーってなるところが多かった。 まぁSF映画ですからね。
アメリカから地底を通って香港まで行けるトンネルとか、コングの斧を埋めると突然輝き出すとか。 それに気づくコングの知能の高さにもビックリしたけど。
そして香港でも怪獣バトル! ここで出てくるんですよ、例のメカゴジラ。
ゴジラとコングって、敵対というか因縁があるような感じだってずっと思ってたんだけど、結論2人で共同でメカゴジラを倒して終わり。 仲がいいのか悪いのか… ちょっと疑問がうっすら残る終わり方。 何かしら続編ありそうだなぁ。
メカゴジラを利用してゴジラを倒して、食物連鎖の頂点は人間が勝ち取る!みたいなスタイルだった。 どこか人間のエゴというか、自然や他の生命があっての人間なんだよって、どこか環境問題に通ずるところもあったのかなー(勝手にそう思ってるだけかも)
予告でも出てきてた小栗旬。 小栗旬出てるんだよなーって思って見てたら、いやメカゴジラ乗って白目剥いてるだけやん笑
白目のインパクトが強すぎて他の出演シーンが吹っ飛んだw それくらいインパクト強い。
しかも、どちらかといえば悪役側って。 贅沢な俳優の使い方だなーって思った。
しっかり壮大にパワーアップして流れてきた! どこかチープに聞こえてしまうんじゃないかって思うところもあったけど、いい意味で期待を裏切ってくれたぜ!
所々、今までのコングやゴジラをリスペクトしているんだろうなって思えるシーンもあって好きな人も楽しめるんじゃないかなーって思う。
あ、これから見るなら髑髏島は見ておいた方がいい。
はじめてIMAX3Dを体験した話
7月2日から「ゴジラvsコング」が公開されました。本当は去年の予定だったんだけどね…
そこはさて置き、いや置かない方がいいのかもしれないけど。 この映画はIMAXで見るべきだと思ってIMAX3Dを初体験してきました。
劇場に入ってまず思ったこと
「スクリーン大きくね?」
最寄りの映画館がどちらかと言えば小さいスクリーンなので圧倒されました笑
調べてみたら、従来のスクリーンサイズより大きいとか。
IMAX3Dを体験する上で気になったこと2つ。
1:3Dって酔わないのかな
3Dって酔うよなーって思ったけど案外大丈夫。 最初こそ慣れないもののすぐに慣れて映画の世界に没入できました! 字幕が浮いているような感じが少し違和感だったけど、それも大丈夫。 逆に文字が近くに見えて「なんか見やすいかも笑」って思うくらい。
2:メガネの上に3Dメガネってかけられるのか
私、普段メガネしているんですよ。 メガネしないと本当に何も見えない。 そこで気になるのが果たして”メガネon the メガネ”はできるのか。 結論、大丈夫でした!(慣れてしまえば)
3Dよりも字幕よりも、メガネの上にメガネをするという行為自体が違和感w
これも3Dと同じですぐ慣れました。 サイズもやや大きめなので、大体のメガネのレンズはすっぽり隠れるんじゃないかな。 画面を見る上で支障になることは一切無し!
結論
3Dに対する不安はあったものの、それを上回る楽しさしかない!
ほんとに良かった。 SFやアクション系とIMAX3Dの相性はすごくいい。 前に 4DXは体験したことがあったけど、それに加えて映像や音声もしっかりしている。
料金は少し高めだけど、たまーに贅沢気分でいつもと違う映画の楽しみ方するのはありだなって思った。
初めてブログ書くから、変な感じするけど許してw